Facebookの大事な機能としてイベント通知ってあるじゃないですか。アメリカではすごくイベント通知のヘビーユーザーが多いわけですよ。ところが日本ではあまり使う機会はないんだよね。もちろんそれを使っているセグメントには確実にアピールしていると思うんだけど、「それってマスなの?」って感じがする。
人を集めるというニーズはあるけど、日本だと集まるメンバーが決まっていることが多くて、そもそも広く出欠確認をとる必要があまりないわけですよ。アメリカのソーシャルグラフを見ると「知人が50人いて全員に声をかけて10人集まる」といったことも結構あるけど、日本の場合、数人の狭い世界で全員が集まれる日をセットアップすることが多い。人間関係の構築の仕方がどうも違うのかなと思う。“mixi疲れ”も「少ない人数でやりとりをむちゃくちゃするのでもう疲れた」ということだよね。
武田氏:人間関係の構築スキームが違う、ということは日本のコミュニケーションスタイルには独特のものがあるということかな。いち早くアメリカで流行しているものをキャッチして、それを日本に翻訳するものが勝つ、といったやり方が特にITの世界ではされているけど、ソーシャルメディアになると「人と人がどうつながるのか」というテーマになる。必ずしもアメリカで成功したものが適用できるとは限らない。
瀧本氏:というか、コンテンツビジネス自体にそういう要素があって、ソーシャルゲームのARPU(ユーザー一人当たりの売り上げ)が高い国は世界中で日本だけとも言える状況。「既存のリアルのコミュニティに疲れを感じていて、会社では認められない僕もオンラインでは認められる。しかもお金を払えばすぐに認められる」というマーケットが海外では日本ほど大きくはないんだよね。